サラと寝正月
2007年 01月 03日
そぉっと布団を捲って覗いてみると、黒目の多い大きな瞳が、僕を見上げた。
と、同時に、喉を鳴らす微かな振動が、彼女が体をもたげている僕の腕に伝わってくる。
「もぉ、起きるの?」
戸惑う視線が、そう言っている。
そのつもりで目を開けたんだけれど、そんな顔して見られたら動くに動けない。
もう少しダケ、このままでいようかなと思ってしまう。
彼女を驚かせないように、そっと枕元の携帯電話を取り上げて、時刻を確認する。
・・・正月休みは今日までだ。まだ寝ていても良いか。
それに、彼女がピクリとも起きあがろうとしないところを見ると、この部屋の外は
思い切り寒いんだろうしな。
「いいよ、もう少しダケ、このままでいよう」
声には出さずに呟いて、そっと微笑んでやると、彼女は、ゆっくりと目を閉じた。
喉の奥から聞こえる細かなゆっくりとした音と、暖かな吐息。
お互いの存在を確かめるように、柔らかくて小さな手が、僕の身体をくすぐった。
ふわサラとした、すべらかな毛の感触が気持ちいい。
良い子だね、・・・サラ。
そうして、僕も目を閉じる。
もはや全く眠くはないのだけれど、サラがこうしていたいと言うのなら、このままでいい。
いつまでも、このままでいよう。僕は、君の気が済むまで、ココにいてあげるから。
右腕をサラに枕にされております故、左腕で布団を持ち上げつつ、携帯の画面を見ずに
左手で撮影しておりましたので、都合バシャバシャと何枚も撮影してしまいました。
なもんで、「もぉ、いい加減にしなさいよっ!」とか、ちょっとムッとされておりますね。
はい、スミマセンです(^^;。
by miyayantai
| 2007-01-03 08:43
| 猫